オーディオユニオン お茶の水店


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SUMIKO OlympiaでMMカートリッジの進化を体感
以前から気になっていたカートリッジを入手したので、今回は皆様にご紹介したいと思います。



ご紹介するカートリッジはSUMIKO Olympia(スミコ オリンピア)。SUMIKO Oyster(オイスター)シリーズの新ラインナップの中核に位置するモデルです。SUMIKOの新ラインナップはデザインも一新され、バリエーションも増えました。マイナーだったこれまでのSUMIKOと少しイメージが変わり、輸入の定番ortofon 2Mシリーズ、国産の定番audio-technica VMシリーズに加わる第三の選択肢として注目されています。アメリカブランドですが、日本国内で生産されているSUMIKO。店頭でも耳にする機会が多く、この新シリーズを一度使ってみたいと思っていました。

そんなSUMIKOですが、なかなか踏み切れなかった理由の一つが価格。

最近では当たり前になりつつありますが、一昔前からするとMMカートリッジもだいぶ値上がりしました。基本的に1万以下が普通、高額だったのはSHURE(シュアー)のハイファイモデルだけだったように記憶しています。それが現在では各メーカー15,000~80,000円と中々のお値段。SUMIKOもしっかり価格を合わせてきています。

そんな往時のMMカートリッジの記憶と、その値段を払うのであればMCカートリッジを買ったほうがよいのでは?という気持ちが邪魔をして、なかなか手を出せずにいたのですが・・・。

「でも、そんなにいいお値段なら結構いい音がするのだろうか、最近のMMってどんな感じなのか聴きこんでみたいな」という気持ちもむくむくと。とうとう抑えられなくなり、今回の導入に至りました。(とはいえ、3万以上はDENON DL103とバッティングしてくるので、踏み切れずOlympiaに。)

さて、それではSUMIKO Olympiaをご紹介していきましょう。
まずはスペックです。

■周波数特性:12Hz~30kHz
■出力電圧:4mV(1kHz) 
■チャンネルセパレーション:30dB(1kHz) 
■針先形状:0.3×0.7mil楕円 
■カンチレバー:アルミニウム
■内部インピーダンス:1,130Ω 
■負荷インピーダンス:47kΩ 
■適正針圧:1.8~2.2g(推奨針圧:2.0g)
■自重:6.5g


Olympiaのパッケージ。スタイラスと同じ緑のカバーです。パッケージは木製の箱で、かわいらしいですね。



木箱を開けるとこんな感じで中に固定されています。



本体は黒のプラベースに固定されています。珍しいことに六角ナットで固定されています。もちろん六角レンチは付属していますが、正直ちょっと使いにくいです。手持ちに予備のネジがあれば用意しておいたほうがいいですね。



隠れてしまいますが、本体の天面にOlympiaのロゴが印刷されてます。ここでハタと気が付きましたが、ネジ穴が天面にのみきってあるので、ヘッドシェルはネジ穴貫通型のものでないと付けられません。audio-technicaの一部のヘッドシェル(MG-10など)は使用できないのでご注意ください。最近は上からねじ止めするこのタイプが多いですが、ヘッドシェルの取り付けが簡単でいいですね。ネジの長さも長すぎなければOKですし。



取り付けるのがSL-1200MK5なので、1200付属のジグでオーバーハングを設定し、ヘッドシェルに取り付けます。(諸事情があってスペーサーを入れていますが、本来不要です)



推奨針圧2.0gをかけていざ試奏です。

今回聴いたのはこれ。ボーカル・ギターの弾き語りライブ。空間表現がポイントになる盤です。


LAURYN HILL MTV UNPLUGGED NO. 2.0

まず、感じたのは凄く音がきれい。録音が新しいこともあってか、ノイズっぽさが全くありません。音が澄んでいます。MMってこんなに静かだったっけ?という感じ。

きれいといっても、ortofon 2Mのようなぱきっとした透明感ではなく、音の粒子が空間を埋めるような広がり。シルキーな優しいサウンドステージです。ボーカルも滑らか。明晰・クリアな解像度という感じではありませんが、アコースティックな生々しい肌触りが好印象です。

そしてこの盤の最も大事なポイント、ステージ空間の再現性もMCほどでないにせよ、従来のMMのイメージからすると抜群です。立体感や奥行など、10年前のMMカートリッジのイメージからすると全くの別物。いやぁ、最近のMMって凄いですね・・・。かなり進化しています。

あえて、ネガティブな点を書き出すとすれば、やはり新しい録音のほうが、力を発揮しやすい点。古い録音や素朴な録音の盤は従来型のナローでパンチのあるMMカートリッジがフィットします。また、情報量の面ではMCにはさすがにかないません。とはいえ、追い込みの難しいMCより、簡単に使えるMMの利点は魅力ですね。

ちなみにSUMIKO 新Oyster ラインナップの比較はアクセサリー館のブログで紹介されています。

SUMIKOの新作はゆるゆる、というほどではありませんが、ゆったり、疲れないサウンド。リラックスタイムに使用する狙いにはぴったりでした。反面、刺激はそれほどありません。もし刺激やスピード、メリハリのあるサウンドをお望みであれば、ortofon 2Mシリーズがファーストチョイスだと思います。(SHUREのハイファイカートリッジからの移行にも2Mがおすすめです)

高額化するMMカートリッジ。値段は上がりましたが、性能も凄まじい進化を遂げています。MCのようにトランスやイコライザーを気にせずに、全く別世界の再生音にアップグレードできるとしたら、なかなか魅力的な選択肢ではないでしょうか。

SUMIKO製品はオーディオユニオンホームページの他、楽天市場店ヤフーストアでもお求めいただけます。この機会にぜひご検討ください。(お茶の水アクセサリー館では全機種試聴可能です)

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